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便秘
文責 大串サラ ( 自然療法医・助産師 米国オレゴン州ポートランド )
質問 : 恥ずかしいのですが、しょっちゅう便秘するんです。下剤のほかに良い対策がありますか?
答
え :
お友達やご家族の方に思い切ってお聞きになれば、便秘はとても多いことがわかるでしょう。便秘はかなり不快なものですが、便秘が身体にどんな影響を与える
かは自明ではありません。正常で健康な便通では、まず自然な便意をもよおしたときにトイレに行き、やわらかいが形のある便が無痛で出て、終わったあとは
すっきり感じます。普通は一日に1~2回です。(たまに一日抜かすのは健康な範囲内です。 )
頻度が少ない、便が硬い、痛い、終わった後すっきりしない、などは全て「便秘」といえます。
便
秘は裂肛と痔の直接的な原因になりますが、これらは激しい痛みを伴い、出血することもあります。間接的な影響もいろいろ出てきます。肝臓は数多くの役割を
持っていますが、その一つは解毒です。環境毒物、医薬品および過剰なホルモンは肝臓によって転換されて胆汁中に分泌されます。そして消化管に入り、便とと
もに体外に排出されるようになっています。この筋書き通りにことが進まないと、毒物やホルモン副産物が再吸収されます。これが原因で関節痛、疲労、頭痛お
よびホルモン不均衡などが生じ、ひいてはPMS(月経前緊張症候群)になったり、更年期障害がひどくなったりします。
便
秘が多いことは、膨大な種類の下剤が市販されていることからもわかります。一部の下剤は胃腸に水分を引き寄せるため、脱水症状を招くことがあります。多く
の下剤は平滑筋に炎症を起こし、痛い痙攣や、さらには下痢をもたらすことがあります。このような下剤や浣腸を頻繁に使うと、身体がそうした刺激に依存する
ようになり、自然な便意が失われることがあります。しかしこれは一般に不可逆ではありません。
食
習慣が便通のために重要なのは明らかです。乳製品や白米、白いパン、パスタ、クッキーやケーキ、イモなどの単純な炭水化物をたくさん食べれば、たいていの
人は「詰まって」しまいます。玄米、インスタントでないオートミール、全粒パン等の無精白穀物や果物・野菜に含まれている繊維分は便通のために必須です。
同様に重要なのは水分です。繊維が水分を吸収することですべりのいい便が形成されます。(十分な水分なしに繊維分を摂るとかえって便秘が悪化します。
)
繊維分の多いものを食べるだけでなく、繊維分のサプリメントが必要な場合もあります。
Metamucil の主成分はオオバコ(psyllium)の種で、その他に人工甘味料、着色料、風味料が含まれています。
オオバコの種を買ってそれをジュースに加える方が健康的です(必要に応じて一日に大さじ一杯試してください)。コーヒーグラインダーで挽くと飲みやすくな
ります。ブラン(ぬか)マフィンやブランシリアルを毎日食べるのもいいです。私自身のお気に入りの繊維サプリメントは亜麻仁(flax
seeds)です。なぜなら亜麻仁には多くの人々に不足している必須脂肪酸(良質の油脂)も含まれているからです。一日に大さじ一杯を挽いて、リンゴ
ジュースなどの冷たい飲み物や、果物と豆乳またはジュースで作ったスムージー(smoothie)に混ぜてください。
乳
酸菌 ( Acidophilus)
は、消化管の中で消化を助け、悪質な細菌を抑える健康な細菌の主役です。抗生物質は良い細菌も悪い細菌もみんな殺してしまいます。嘔吐、下痢、便秘などの
消化器官の不調により、乳酸菌が減少することがあります。同様に、高品質の乳酸菌(通常は店で冷蔵されていて、やや高価です)を摂ることで健康な消化活動
が回復することがよくあります。ある年配の方は乳酸菌を一日に2カプセル摂るだけで長年の便秘から解放されました。いったんバランスが確立したら、乳酸菌
を摂り続ける必要はありません。バランスが崩れたな、というときのために手元に保管してください。
定
期的な運動は数多くの恩恵をもたらしますが、その一つは正常な便通を促進することです。「運動」というと大変そうですが、朝または夕食後に15~20分早
足で歩くのを毎週2,3回続ければ健康状態に大きな違いが出ます。オレゴン州の夏は涼しい夕方が長時間続くので、散歩には最適です。
長
期間のしつこい便秘には個別化された療法が必要でしょう。私も含めた専門家が提供する体質的ホメオパシーは便秘の治療にしばしば非常に効果的です。多くの
人々は長年便秘状態だったからもうずっとこのままだろうとあきらめておられますが、排便がスムーズにいくと「こんなに気持ちがいいものか!」と驚かれま
す。あなたもその一人かもしれませんね。
注記:本稿は直接的な医療アドバイスの代わりにはなりません。詳細については大串サラ( sao@imagina.com )
までお問い合わせください。また、電話( 503-703-7825 )で予約することもできます。
ドクター大串は自然分娩の助産婦の資格も持っていて、妊娠、出産、産後の全てにわたるお世話をいたします。自然療法医として、小児科を含むファミリーケア
もいたします。オフィス: 2207 NE Broadway, Suite 200 (予約制)
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