Sara Ohgushi, ND LM
Naturopathic Physician
and Midwife
 
  
 
 
 
 
 

胃癌と日本人

文責  大串サラ ( 自然療法医 ・助産師 米国オレゴン州ポートランド)

質問 :  私の父は日本人で、胃癌で亡くなりました。私自身が癌にならないために何をしたらいいでしょうか?

答 え :  なんらかの胃の不調があって ( そして特に悪化しているように感じる場合 ) 、年齢が 50 歳を越えていて、しかも日本人 ( または中国人あるいは韓国人 ) である場合は、かかりつけの医師に胃癌検診について相談してください。これらの人種は胃癌の確率が高いのです。胃癌は、かなり進行するまで軽い症状しか表 れないという陰険な病気です。喫煙をしていたり、家族に胃癌があった場合はあなた自身の危険も増加します。40歳前に胃癌になることはまれで、もっとも発 症しやすいのは60歳ごろです。早期に発見されれば治癒率は高くなります。(医師に相談される場合は、ついでに大腸癌検診についても相談してください。 ) もし癌だったら怖いからという理由で検診を遅らせることがないようにしてください。

検診 の方法としては、侵襲度の低いものとしてバリウム X 線検査、精度の高いものとして胃カメラなどがあります。胃カメラは通院でできる検査で、医師が超小型カメラ付のチューブを喉から差し込み、胃と十二指腸を くまなく観察します。場合によっては生検用に組織の小片を採取します。あなたの危険因子と症状によりますが、50歳を越えたらこうした検診を1~5年に一 度受けるべきでしょう。日本に行かれる機会がおありなら、胃カメラの料金は日本のほうが安いです。

胃 癌の症状は極めて軽い場合があり、たとえば食後に漠然とした胃の不快感があったりします。この不快感はふつうの「消化不良」の症状と変わらないこともあり ますが、今までよりしつこかったり程度がきつかったりするかもしれません。後期の症状としては、理由不明の体重減少、食欲不振、コーヒーかすのような吐 血、食べ物を飲み込みにくいあるいは食べ物がひっかかる感じがする、などがあります。

癌とは 何でしょうか ?  癌は、正常な細胞の DNA が損傷して、自分がどんな細胞だったのかを忘れてしまい、原始的になって狂ったように増殖する結果生じるものです。(環境および食べ物の中の)多くの化学 物質、放射線およびある種のウィルスがこうした損傷を引き起こします。家族の病歴も関係してきます。というのは、遺伝的に他の細胞よりも損傷を受けやすい 細胞があるからです。私たちの体の中にはこうした損傷を受けた細胞を見つけて破壊する機構が数多く備わっていますが、ときには多勢に無勢で対応しきれなく なります。

胃癌の危険を減らす自衛策はいろいろあります。まず第一に、 タバコを止めることです。 現 在喫煙されているのなら、禁煙されるのがご自身の体のために最善です。タバコの煙の中には40種類以上の既知の発癌物質が含まれていて、それがあなたの血 流に入って全身を巡るため、ほとんど全ての癌発病の危険度が高くなります(その他、心臓発作、卒中、肺気腫などになる可能性も大きくなります)。かかりつ けの医師、友達、ご家族に話して禁煙のサポートを頼むといいです。禁煙は可能です!

癌になる 可能性を低くするその他の方策としては、お酒を控えること、果物と野菜を多種類食べること ( 一日に五回以上 ) 、そして硝酸塩が添加された保存食品 ( ハム、保存された魚など ) を避けることです。(全粒穀物、果物、野菜から得られる)繊維分は胃腸の内容物がスムーズに移動して排泄されるのに役立ちます。便秘になると毒素が再吸収 されます。

また、 ( 少なくともビタミン A 、 E および C を含む ) 抗酸化薬を服用することも考えてください。抗酸化薬は癌細胞に変身しかけの細胞を破壊するのに役立ちます。このコラムの常連の方で、タラ肝油(一日大さじ 一杯)を服用されているのなら、その中にビタミンAとEが含まれています。

最後に、ストレス を減らし、愛情と思いやりのある人生を送ることで癌を含む肉体的な病気にかかる危険性を小さくすることができます。健康な食べ物を食べ、十分な睡眠をと り、良い人々と交わるという基本を軽視しないでください。(しかし、胃癌の危険因子があてはまったり、症状があったりしたら、検診を受けてください。)

注記 : 本稿は直接的な医療アドバイスの代わりにはなりません。詳細については大串サラ( sao@imagina.com ) までお問い合わせください。また、電話( 503-703-7825 )で無料の 20 分医療相談を予約することもできます。 ドクター大串は自然分娩の助産婦の資格も持っていて、妊娠、出産、産後の全てにわたるお世話をいたします。自然療法医として、小児科を含むファミリーケア もいたします。オフィス: 2207 NE Broadway,  Suite 200 (予約制)

 

 


   
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