Sara Ohgushi, ND LM
Naturopathic Physician
and Midwife
 
  
 
 
 
 
 

甲状腺の調子はどうですか?

文責  大串サラ ( 自然療法医・助産師 米国オレゴン州ポートランド )

質問 : 甲状腺の役目は何ですか ? 甲状腺が大丈夫かどうかどうしたらわかりますか ?

答 え : 元気がない、体重が増えやすい、便秘、乾燥肌、脱毛、生理が重いあるいは不規則、不妊、憂鬱、風邪を引きやすい・・・・こうした症状は甲状腺ホルモンが不 足しているときによく見られます。「甲状腺機能低下症」と呼ばれるこの病気は極めて頻繁に発生し、しばしば見逃されます。一説によると、女性の20%、男 性の5%は甲状腺機能低下症だと言われています。また、米国内で2700万人(人口の10分の1)が甲状腺の病気にかかっていて、その半数は診断されてい ないという推定もあります。

あなたは上記の症状のうちの一部にしか該当しないかもしれません し、またこれらの症状は他の病気によっても生じます。しかし、簡単な血液検査によって、甲状腺ホルモンが不足しているかどうかがわかります。不足している 場合は、甲状腺薬剤(thyroid medication)を服用すると驚くほど元気になります。甲状腺ホルモンは、代謝を調節します。つまりエンジンのスピード調節です。これはほとんど全 ての身体機能に影響します。

最も一般的なスクリーニング血液検査は TSH 、すなわち甲状腺刺激ホルモンです。これは脳下垂体から分泌されるホルモンで、(喉仏の前にある)甲状腺の活性化を促す働きがあります。ですからTSHが 多いということは、甲状腺が役目を果たしていない、つまり甲状腺ホルモンが不足していて、もっと多く必要だということです。TSHの従来の「正常範囲」は 最大 5.5 MIU/L でしたが、内分泌協会および米国臨床内分泌医協会は正常範囲を最大 3.0 MIU/L に変更するように勧告しています。 医師にTSHの実際の値を聞いてみてください。2以下が理想的です。3~4あるいはそれ以上であった場合は、検査で「正常」範囲であるとされていても、少 量の甲状腺薬剤の試用を医師に頼み、3ヶ月してからまた検査してください。普通使用される「Synthroid」で甲状腺機能低下症が良くならないとき は、他の種類の甲状腺薬剤もあります。

運動は甲状腺の健康な機能を促進します。ですから、薬を服用するしないにかかわらず、身体を動かすのはいいことです。週に3~5回ただ歩くだけでいい運動になります。

甲状腺の機能にはさまざまな因子が影響します。ストレスがあると甲状腺が抑制されます。他のさまざまなホルモンの変化も甲状腺に影響します。たとえば、妊娠/出産の後で甲状腺が変化していることがあります。閉経前後に甲状腺機能が低下することもよくあります。

ヨ ウ素欠乏症によって甲状腺機能低下症になることもありますが、先進工業国では食卓塩にヨウ素を添加しているのでこれは極めて稀になっています。ヨウ素は海 藻の中に天然に存在します。一部の食品を食べ過ぎると、ヨウ素の利用を妨害して甲状腺の問題を引き起こすことがあります。例としては、カブ、キャベツ、大 豆およびピーナツなどが挙げられます。これらの食品は加熱すればあまり問題になりません。

甲 状腺ホルモンの低下よりずっと稀ですが、甲状腺機能亢進症、すなわち甲状腺機能が過剰になる場合もあります。症状としては、頻脈、食欲旺盛にもかかわらず 体重減少、身体が火照りやすい、不眠、および神経の高ぶりなどがあります。甲状腺機能亢進症の人はやがてそのうちに甲状腺機能低下症に移行することがあり ます。

成人は糖尿病と高コレステロールの検査をするべきですが、これに甲状腺機能不全の検査も付け加えるべきです。これは簡単な検査ですから、迷わずすぐやりましょう。

注記 : 本稿は直接的な医療アドバイスの代わりにはなりません。詳細については大串サラ( sao@imagina.com ) までお問い合わせください。また、電話( 503-703-7825 )で予約することもできます。 ドクター大串は自然分娩の助産婦の資格も持っていて、妊娠、出産、産後の全てにわたるお世話をいたします。自然療法医として、小児科を含むファミリーケア もいたします。オフィス: 2207 NE Broadway,  Suite 200 (予約制)

 

 


   
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